うら広報まんだら～平成２年１０月

朝・夕は冷えますねェ

　颱風が過ぎ去り、唐突に「秋」がやって来ました。食い物が旨くなる秋です。やはり、私たち一般庶民には「秋刀魚（サンマ）」が秋の味覚の代名詞みたいなものですが、「栗おこわ」の魅力も捨てがたいものがあります。「松茸」という声もありますが、マツタケは何年も食べていないので味は忘れました。時々、「永谷園のマツタケのお吸い物」を食べ、香りを楽しむ程度しかできません（哀しいねェ）。

　稲刈りが終わり、新米が食べられる頃には日本酒の仕込みが始まり、年末が近くなれば新酒を味わえるのが愉しみです。一時期、日本酒に凝りまくっていたので、多くの銘柄の酒を口にしています。基本的には、純米酒が一番おいしいように感じます。

ヒヤで飲むか、人肌前後の温（ぬる）カンで飲むと口当たりがたまりません。銘柄で飲んでいるので、有難く感じてしまうのかもしれませんが、名前が売れているものはランクが低いもの（醸造用アルコールや糖類が入っている質の悪い日本酒）でも美味しく感じます。味覚が貧乏性なのかもしれません。

　酒といえば、ワインもいいですね。「ボジョレー・ヌーボ」など、毎年、新酒が出る頃に騒がれますが、飲んだことはありません。もっぱら国内産を飲むことが多いですね。1本1万円以上するようなワインを飲むと、口が奢るので、買わないように、飲まないようにしています。ただ数年前、ワインの出荷時に不凍液が混入されるという事件があったので、あまり安いものは飲みません。

　このお便りを書いた後は、11月号の編集に取りかかります。やっと出来たら、次の編集と、気が滅入ることもありますが、何とかやっています。

　さて10月下旬、岡山県世久町の全国広報サミットに参加しようかと考えています。他の自治体の広報紙はどんなだろう、どういう人が担当しているんだろう。興味津々です。もし「僕も世久町に行くゼ」という人がいましたら声をかけてください。「飲む、打つ、買う」の三拍子が揃ったとんでもない私です。そのくせ、意外と内気で「対人恐怖症」気味なところもありますので、間違っても「友だちんこ」などと声をかけるのだけはやめてください。一度乗ると、どこまででも際限なく乗ってしまいます。

〈高祖係長談〉飲まなきゃいいヤツなんだけど……

　閑話休題、毎回、毎回、厭きもせず広報紙に「お手紙」を同封してお送りしていますが、ただの一度もお返事は帰って来ません。これはきっと、皆さんがお忙しいか、あるいは私の人間性が嫌われているのか、どちらかだと思います。

　別に、食いついたりしませんので、お暇がありましたらお便りをお待ちしています。

曼荼羅町　企画課　広報広聴係
係長：高祖　宇土　　兵隊：泰平　楽　　（1990.9.21(金)）