1990年も、残すところあとわずか。

昔の中学生はみんな坊主だった

 1月号の広報紙も目途がつき、ホッと胸をなでおろしているところです。気が抜けたのか、めったにかからないカゼをひいてしまい、ボーっとしながら今年最後のお便りを書いております。エホッ!!昨日は、ついに熱を出してしまい仕事を休んでおりました。日がな布団の中でうずくまり、熱が下がるのを待っておったのです。

 しかし何ですなーっ、普段、働いている時間に家で寝ているというのも不思議なもので、お昼の奥様番組を見ていると、グウタラだった学生時代(いまは違うのか?)のことを思い出します。特にワイドショー系の番組は、主婦のテレホン身の上相談や心霊写真特集など、アホらしいと思いつつ、今回も枕を鼻水でぬらしながら最後まで観てしまいました。

 心霊写真特集は昔から大好きで、高名な僧侶や霊媒師であると名乗る「いかにも」といった風貌の人たちが出演して解説をしてくれます。「うむっ、これは300年ほど前、ここで殺された庄屋の地縛霊ですな。突然襲われ、死んだことに気づかず今もさまよっている」などと断言する場面は大笑いです。また、イタコと言われる人が出てきて、悪霊が憑依する場面なんかが放映されると、もう笑い転げるしかありません。

 「霊」といえば中学生のとき、つのだじろうさんの「うしろの百太郎」や「恐怖新聞」というマンガがありました。当時、これらオカルト漫画の影響で爆発的に人気があったのが「こっくりさん」。いま思えば、たいそう暗く、危険な遊びですが、ほんの少し信じていたからお笑いです。

中2のころ、悪餓鬼仲間と「こっくりさん」でUFOを呼ぼうと計画し、放課後に学校裏の松林に行ったことを思い出します。結局、来るはずもないUFOを見ることはできず。車の中で、得も言われぬエッチなことをしていたカップルに遭遇してしまいました。思春期とは不思議なもので「いやらしい、あんな大人見たくない」などと言いながら、目は釘づけ。こちらの存在が見つかるまで近づいてしまい、追いかけられてしまいました。

 布団の中で、つらつらとそんな思い出に浸っておりますと、過去の目を覆いたくなるような記憶が次々とよみがえってきました。そう、高校時代の思い出です。中学時代はモテモテだった私ですが、高校になると、まるで氷河期が突然やってきたかのように女っ気がない日々が続きました。

 原因は2つあります。まず第1は、当時、流行した山上たつひこさんの「がきデカ」というマンガの主人公(こまわり君)が、私に酷使していたためです。やめときゃいいのに、キャラクターのセリフである「死刑」や「男は18センチ」などを連呼すればウケるので、気がついたら、お笑いの対象になっていました。

 第2の原因は、悪友の剛浦の存在です。この男はとんでもない奴で、モテなかった原因の80%は彼の責任だと思っています。この悪友、子供時代に2回もコエダメに落ちたという偉業を成し遂げています。こいつがどういう奴だったかは、そのうち気が向いたときに書くとして、この場はこれでおさめます。

(平成3年1月(下)に続く)

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