私も酒癖は、よくはありませんが……、

 そういえば大学のゼミのコンパで、友達の歌にのって「フィーバー、フィーバー」を連呼し、ジョン・トラボルタばりに腰を振り振り踊り、店の人気者になったことを思い出します。お呼びが掛かると期待に応えて騒ぎます。可愛い娘がいると「ヘーイ彼女ォ、のってるか~イ」(RCサクセション忌野清志郎さんのノリ)と声をかけ、辛辣なことを口走る。これがウケる。もともと自己顕示欲は強い方なので、スポットライトと拍手が癖になり、酔うとサービス(アホなこと)をするようになってしまったようです。

 しかし最近は、30歳という年齢(もう若くない)と独身の引け目から、こういうアホなことは卒業しました。私は普通の人、一般常識のある人ですから(自分で言わなきゃ誰も言ってくれない)、とにかく「酒は飲んでも飲まれるな」を座右の銘に、酒癖の悪い先輩や友人を反面教師に、静かな人生を歩みます(ちなみに、このままでは縁談が遠のく)。ということで、日々、即身仏のような禁欲生活を送っているわけですが、何も楽しくない。「借りてきた猫のようにおとなしい泰平君」にはなれないようです(悪かったね)。

 ちなみにこの手紙を係長に見せたところ「やっぱりなあ、オマエの友達にもろくなヤツはいないね」とひとこと。この「…にも」は「オレにも」なのか「オマエ以外にも」なのか、怖くて確認ができません。一緒に飲みに行くと、いつも「泰平。オマエも早く結婚せんとイカン」と遺憾、遺憾と言う係長ですが「いい娘がいるから紹介してあげよう」とは言わない(うっ)。「紹介」といえば、人気者のボクは、いろんな人から「いつか、いい娘を紹介してあげるよ」とは言ってもらえるのですが、いまだかつて、紹介してもらったことはありません(何だかねーっ)。

 さて、広報担当になってから2年の月日が経とうとしています。やっぱり体は資本です。病気などしないように無理せずマイペースでいかなきゃね。皆さんも体だけは大切に、健康に気をつけて病気などされないよう、頑張ってください。楽しいお便りと「縁談」心からお待ちし、期待を込めてペンを置きます。

曼荼羅町 企画課 広報広聴係
係長:高祖 宇土  兵隊:泰平 楽   (1991年1月28日)

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