後輩が2人結婚しちゃいます。

余った6人が私だったら……

 5月です。初夏の光が、野山の若葉を深い緑色へと色づかせはじめました。今日もいい天気。事務所の中で仕事をするのがもったいないような日本晴れです。今月の広報紙は5月1日の発行で、ゴールデンウィークの合間にお便りを書いています。(休みの間に、岡福市美術館で開催の「手塚治虫展」に行きてーよー)

 5月といえば、この独り身の先輩を差し置き、後輩が2人結婚してしまいます(ケッ)。それだけならいいのですが、職場の同い年の独身4人の内の1人(青年部長)が先日、結婚宣言をしました。これは、遺憾。少し焦り気味の私はその他の独身仲間に「まさか、君たち、結婚の予定なんてないだろうな?」と尋ねました。するとその中の1人が「うん、今のところはないけど…デートはしてるから…」「なにィ、デートぉ、あ・あんた彼女のおるとですか?」私はとても驚きました。「あれェ泰平、君にはいないの?ふふん。」勝ち誇ったように笑みを浮かべる潔地君。

 打ちひしがれた私は、一つ先輩の木々さんに相談しました。「泰平よォ、結婚してもいいことないぜ。自由はなくなるし、子どもの面倒は見なきゃいかんし……でも、それが幸せっていうやつかもしれんなァ」「あのねェ」「まあ、泰平のことだから心配せんでも大丈夫だよ。何せ、出生率から考えても男性106人に対して女性が100人。6人しかあぶれないんだ」と、全然なぐさめにもなっとらん。そういや最近は、お見合い話もめっきり来なくなりました。

 お見合というのは、お話が次々と来ているうちはウルさいもんで「仕方ねーなー。親戚の叔父さんの顔を潰すわけにいかないから…」な~んて偉そうなことを言いながら、興味津々、心はワクワク。こちらが値踏みされていることなどちっとも考えず、しっかりとお相手を値踏みしちゃいます。しかし、まァ、何といってもこればかりは「縁」のものですので、そのうち何とかなるだろうと考えています(何とかならなかったら、どうしよう)。

(平成3年5月(下)に続く)

Follow me!