自分の努力不足を給料のせいにする、泰平先生

おい、漏れてるぜ…情報が…

 …で、先ほどのパン屋のヨシキの話に戻ります。「先生、今、何してるの?」「うっ…」「仕事?漫画家?」「ううっ…うん。ち、近いなァ。ま、町役場で広報紙を作ってるんだ。もちろん、イラストや漫画をふんだんに使ってね……」「役場ね?」「う、うん、まァ…」「給料、安かろ?」「う、うん、まァ…」「ふーん」と言いながら移動販売車に戻るヨシキ。袋いっぱいのパンを抱え「先生、僕が作ったパン…食べて!」「いいよ、売り物だろ?」「気にせんで食べり!昔、いろいろ世話になったし、給料だって安いんだろ?」「わ、悪いね…」「先生、結婚は?」「う、うん、まだ」「ふーん、結婚まだなんですか?」「ま、まあ、給料安いし…なかなかねェ(自分の努力不足を給料のせいにしている泰平先生)」

 「ふーん。じゃあ、オレ次のお客さんトコに行かなきゃならないから、……。先生も頑張ってね」「お、おう。ヨシキも頑張って日本一のパン屋になれよ(言うことはでかいが内容はうつろ)いつまでも車の窓から手を振るヨシキ君(立派な経営者だ。呼び捨てにはできん)を見送りながら若気の至りを反省しました。あれから11年。当時はガキだった彼らも、立派なオトナ。「わたし“泰平先生みたいな人”が好き。“泰平先生みたいな人”をおムコさんにしたいワ」などとおしゃまなことを言っていた女子中学生たちも♪ムーネも出てきた、毛も生えた♪と大人になり、“泰平先生みたいな人”と結婚し、家庭を持ち「えらいなァ(本当は、もったいなかったなァ)」などと思って、見ています。

 お正月は広報紙に添え、たくさんの自治体からお便りをいただき、とても喜んでいます。特に、田佐町のTさんからは長ぁ~いお便りをいただき、楽しんで読ませてもらいました。(いいなTさん、奥さんがいて…)毎月、毎月、イヤでもやってくる締切り(給料は毎月もらってもイヤにならない)に追われ、めげそうになるのを支えてくれるのは同じ仕事をする皆さんのお便り。(唐突ですが85歳くらいになって、20歳の娘たちに囲まれギラギラしながら「ふえっふえっ、若い娘と話すのが爺々の回春剤じゃ」と言ってみたい。いえ、フッと思ったんですよ。でもいい人は早死にするって言うし(100歳まで長生きしたりして))ぜひともお便りください。待っとります。

 この前、県の人に聞いたら、今年も県内の広報マンを対象とした研修会をするとか…。ふっふっ日春市の藤内君(普段は真面目な青年だが、飲んだら…)や革安手町の石立君(熊本では、お世話になりました)、土成島の大土平さん(昨年の研修会のときはいろいろ仕切ってましたなァ)蔵朝の野羽さん(いつも、お便りありがとう)など、など、皆さんどーしてらっしゃるか?あっしですかい?(風車弥七の口調)ふんっ、また太っちまった。まあ、何はともあれ、お会いしたいですなあ。

 ちなみに、全国大会は東京より東側で開催される場合は、行かせてもらえません。財政課の担当が、むかし広報担当だったときに県内の会場で全国大会が開催されたとかで「俺は、遠方出張に行っとらん」といって。予算をつけてくれないんです。ううっ。…ってなわけで、研修会にはおいしいお酒を持って行くからね。よろしくね。できれば「彼女の2~3人は泰平君に紹介してあげなきゃ」という心配りがなきゃ、広報担当の名折れというもの(勝手なことを言うとる)。兎にも角にも、よろしくね。

担当:泰平 楽 (1992年1月18日(土))

(平成4年2月号(屋芦の西中さんへ)に続く)

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