ハゲ(禿げ)に毛がなし、ハケ(刷毛)に毛があり

頼りにならないことが、多い…かも

 さて、髪が薄くなりはじめたのは広報担当になってからのこと。それまで、のんべんだらりとしたナイスな生活をしていたのに、毎月、毎月、毎月やってくる締め切り。毎月やってきてうれしいのは給料日くらいのもの。締め切りは好きくない。だいたい文章を書くのはストレスがたまる(ストレスがたまると言いながら、毎月「うら広報まんだら」を長々と書いているのはだあれ?もしかして32歳のマゾヒスト?)。

 ストレスがたまると、通常、胃が痛くなりそうなものだが、消化器系はすこぶる健康という私は、ほとんど胃痛に悩まされることはない(主な太る原因)。ストレスがあるのに(本当に、あるのか?)胃が痛くならないならば、あとは髪の毛が抜けるくらいのもの(ハゲを仕事のせいにしようとする泰平)。数年後、取材先の小学生から「ハゲのカメラマンさん、写真撮って…」と言われる日は、近い。ああ、何か愚痴っぽくなってきたぞ。

 さて先日、珂那川町の志浦氏から電話がありました。「もしもし、泰平さん(ちなみに、こやつ結婚が近い)」「よおぉ、久しぶり」「いや、あのぉ大した要件じゃないんですが、泰平さんって酒に詳しいでしょ“ユキマンマン”って酒、知りません?」「ユキマンマ?ネコマンマなら知っとるが…」「じゃあ川田周辺で、うまい酒を知りませんか?」「う~ん、手元に資料がなくて…」「じゃあ「庭の鶯」を売ってる店、知りませんか?」「南区のほうなら、1件だけ取り扱っている店があるそうだが…。そうねぇ、大丸デパートの地下なら4合瓶の大吟醸を売ってはいるが…」詳しいと言われる割には、心もとない回答。

 ちなみに、今年の「庭の鶯」はあまりよくない。今年イイのは「瑞穂菊」。穂嘉の酒で純米吟醸が4合瓶でたったの1,500円。安い、うまい。なぜ、この酒がイイかというと、コンクール出品用の酒と一般販売用の酒が同じものでありながら、過去3年間の入賞実績があるのです(残念ながら今年は入賞していない)。まあ広報紙でいうならば、何月号を広報コンクールに出品しても、入賞できる実力があるようなもの。通常、入賞を狙って特別に仕込んだ酒を造る酒蔵がほとんどなので「入賞しました」と偉そうに書きながら、売っている酒はイマイチというものばかり。その点「瑞穂菊」は優秀で良心的である。

 純米酒も1年ほど寝かせた(冷蔵貯蔵)やつで2,000円程度。これも味わい深くていい。大吟醸は4合瓶で2,200円だが、大吟醸は(低温発酵でアルコール濃度が上がらないため)アルコールを添加されており、おいしいが、あまりお勧めはしない。キレはいいのだが700円余計に出すくらいなら、純米吟醸のほうがお勧めである。

 さて、お酒の話はイイとして(話すより、飲んだほうがイイ)…

(平成4年5月号(四)に続く)

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