解散命令を出さず、我がままを言う班長

来年は、ワシが班長だ

 夏の色が少しずつ秋色に変わり、海水浴場から“はいれぐ娘”が一人、また一人と姿を消していく昨今、いかがお過ごしでしょうか。来年の夏まで“はいれぐ娘”たちとはしばしのお別れです、うぐぐっ。さて、過ぎゆく季節を惜しんでいてもショーがないコト。“はいれぐ娘”はこっちに置いといて…、このお便りが皆さんの手元に届くころ、私は岩手県の広報大会で、酒浸りの日々を満喫していることと思います。雨下石町の澤米さんをはじめ(うう…船上ぱあちーに参加できなくなっちまって、おいら、おいら…)岩手県内の広報担当者の「こんなバカに声をかけなきゃよかった」という表情が、目に浮かびます。

 まあ、どちらにしても“酔ったが勝ち”。いろんな担当者にお会いしてお話を聞くのも楽しいのですが、やっぱり日本酒も楽しみなのです…ふぉっふぉ。東北の地酒は美味しいだろーなァ。キリッとしたキレの良さが…むふっ、また、水のようにスコスコと飲めちゃうのが東北のお酒の特徴ですからねーっ。うふ、うふ、うふふふふ。

 広報大会の話はさておき、今年の夏はどうなってんだか…次から次へと、おまけに、次から次へと台風がやってくる。まあ、大きな災害は出ないからいいようなものの、台風が来るたんびに召集がかかる…消防団から。まあ、田舎に住んでいるから仕方ないんですが、一度、招集が掛かるとなかなか帰してくれないのが、毘沙門町消防団第1分団(ちなみに、曼荼羅町の広報をつくっていますが、隣町からの出稼ぎろーどー者であります)。

 台風が過ぎ去っても、班長がなかなか”解散命令”を出さない。「解散」のかわりに「ビール買ってこい」「ちくわが食べたい」と我がままを言う。帰りたくないので、みんなを引き留めて飲み続けたいようだ。こーゆー田舎のベタベタさは、どうもイタダけない。ちなみに来年は私が班長になる予定である。子どものころから坊ちゃんだった(ミミズを大量に捕獲したり、ひたすら穴を掘ったりと奇怪な行動を取るため、両親から発達が遅れていると本気で思い込まれていた)私は、現班長を反面教師に「ワインを買ってこい」「カマンベールチーズが食べたい」などと言って団員を困らせてやろうと思っています。

 さて、次に書く思い出に残る長崎での話も含め、今月はツイてない。7月末に川田郡任大町に研修会の講師で行った帰りのこと(あの時はイロイロお世話になりました。田添町さん元気出せ。崎川町さんお手紙ありがとう)疲れていて、早く家に帰りたいと思っていました。当日は大濠公園で花火大会が予定され、混雑に巻き込まれたくないと思っていましたが、神天駅につくと大混雑。しかし、駅には浴衣姿のお姉ちゃんもいっぱいいて、悪くない。浴衣というのは妙に色っぽい。ついつい見とれながら階段を下りていると、足を踏み外し(少し酔っていた)「あっぱらひー」と大声を上げ、落ちてしまったのです。

 階段の下、倒れ込んだ32歳のおっさんに視線が集まります。私は、何事もなかったようにスッと立ち上がり(足首に激痛)「はっはっは、落っこっちゃった~」と訳の分からんことを言いながら階段の陰に。もちろん、人から見えない所にうずくまり「うーっうーっ」と唸っていたのは当然のこと(捻挫です)。もちろん電車も超満員で「うーっうーっ」と唸り、額に脂汗を浮かべながら帰りました。しかし、今思い出しても格好の悪い話です。

(平成4年9月号(弐)に続く)

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