泰平さんが酒を持ってこなけりゃこんなことに……

研修で宿酔いになるほど酔う私は、アホです

 今月号は、数年前の巻水町の特集記事をパクってしまいました。昨年、自転車ドロの苦情相談があり、ふと、巻水町の広報を思い出し、その作りの良さに思わずパクってしまいました。巻水町さんありがとう。

 …と、気がつけば春。ここ数日は寒の戻りで雪もチラチラしていますが、私の部屋の前にある梅の古木は花を咲かせ、ウグイスやメジロ、ときにはカチガラスが姿を見せています。2月は24日の発行だったこともあり、16日には校了。久々にゆとりある生活をしています。タバコをくゆらせ、陽だまりの梅の根元に目をやれば、さかりのついた猫たちの雄叫び。あゝ春、あゝ3月、あうっ33歳。そう、3月になればついに33歳になってしまふ。そう、県の広報研修会が終われば、あうあう33歳になってしまふのぢゃ。

 …と、思い悩んでも時は経つ。今月はネタが多すぎてどれから書こうか、ぐふっ、迷ってしまいまふ。ゆとりある日々と書きましたが、ゆとりがあれば、そう、研修ラッシュ。1月下旬には一般職Ⅱ部の研修。市制施行のおかげで、1年遅れでの研修参加です。研修となれば血沸き肉踊る泰平のこと、1升びんを2本もぶら下げて研修へと向かいました。「瑞穂菊」と「梅の宿」の純米大吟醸です。飲ミニケーションで、人脈アップです。

 研修会には、日春市の藤内君が参加していました。彼とは一昨年の川柳市で開催された県の広報研修会以来、ず~っと腐れ縁が続いています。広報はもちろん、広報とは関係のない行事でも顔を合わせることが多く、今回もそうでした。「やあ、藤内君ひさしぶり」「えへっ、えへっ、泰平さんと同じ班になりましたね」そう、研修会参加者は8つの班に分けられたものの、彼と同じ班。私は彼と運命の赤い糸で結ばれているのではないかと、背筋に冷たいものが走りました。おかげで、3泊4日の研修会は同じ部屋にはならなかったものの、ずっと隣の席、しかも毎晩のように外出し酒を飲んでいました。

 さて、研修会の初日には懇親会があり、ビールに酔った泰平は早速、持ち込んだ日本酒を披露。「こりゃあ旨い」の声に、1升ビンはあっという間にカラ。そんじゃ、班長さんの部屋で飲もうということになり(部屋での飲酒は禁止)さらに1升ビンをあっという間に空けました。さすがの私も午後10時過ぎにはへべれけになり、部屋に戻り早々に寝ました。朝、目が覚めると昨晩と同じくらい息が酒臭い。こりゃ遺憾、ひどい宿酔い状態です。胃に何かを入れて早く直さなきゃ、とばかり食堂へ。しか~し、愚かな私は一口目を食べるや否やトイレに駆け込んでしまいました(イエ~イ、ゲロッピーだぜ)。

 2日目の研修に頭クラクラで参加すると、昨晩、一緒に飲んでいた甲と乙がいない。私が寝た後、酔って甲が乙を殴るという事件が発生して乙が眼鏡で瞼を切り、鮮血がピュー。流血騒ぎになって大変だったらしい。研修の最初に両者が登壇して大声で謝罪。そのまま2人は、それぞれの役所に返されました。「えへっえへっ、泰平さんがお酒を持ち込まなきゃ、こんなことにならなかったかも」という藤内君のことばに「少し、悪いことしちゃったかな~」と思う泰平でした。しかし帰された2人、それぞれ人事からこってり絞られただろうなぁ…くわばら、くわばら、桑原和夫は、吉本新喜劇。

(平成5年3月号(弐)に続く)

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