私の訴え、血の叫びを聞いてください

1983年のイラスト

 私は、組合機関紙「道なり」の編集スタッフの一人である。まだ、若干23歳。口元に少年の幼さが残る「紅顔の美少年」である。人は、私のことを「こまわり君」だとか「パタリロ」だとか「琴風」だとか「毒蝮三太夫」だとか、勝手にいろいろなニックネームをつけて読んでいるそうである。しかし、髪を短く切ったいまは「渡哲也」と呼んでほしい今日この頃である。

 ところで今日は、心の底から皆さん、特に若い女性の方々に訴えたい。

 さて法律上、男性と女性は平等であるが、肉体的な相違から男性と女性は区分される。だが同じ区分だからと言って、女性から見た男性がすべて同じという訳ではない。男性にもいろんな種類の人がいる。女性はそれぞれの男性の優劣を比較し、好き嫌いを判断する。その判断は、比較する女性の主観によって決定される。しかし、あなたの主観に誤りはありませんか?あるいは、マスコミによってねじ曲げられてはいませんか?そんなことを考えたことは、ありませんか?

 いまテレビでは「たのきんトリオ」とかいう軽薄トリオが幅を利かせ、中学生や高校生の女子がのぼせ上っている。実に嘆かわしい状況である。ちょっと前までは「松山千春」だの「さだまさし」だのという軟弱を売り物、武器にした芸能人に人気が集中していた。そのような人気、好み、価値観といったものは、時代とともに(マスコミの情報によって)コロコロと変わるものである。

 例えば「武田鉄矢」や「西田敏行」などは、一時期は人気を集めていたが「よい人」のイメージが植え付けられ「愛すべき人(女性にとって)」のイメージにはなり得なかった。しかし、私は彼らのような人が好きであり、女性にとっても愛されるべき存在であると信じているし、それだけ魅力を持った人物であると思っている。しかし、このイメージはサントリー(私が就職試験で落ちた会社)のCMで、見事に打ち砕かれてしまった。

 女性が武田鉄矢に向かって言うのである「あなたはとても良い人、でも愛せないの…」「何だと、何を寝ぼけたことを言っているんだ」私は思わず絶句し、激怒してしまった。「良い人」と感じることは「好感が持てる」ということであり、愛される人物につながるのではないのか。この女性は正確には「あなたはとても良い人、でも恋する情熱が沸いてこないの…」というべきなのである。

 私は世の中の若い女性に、恋人を選ぶにあたり次のことを強く望んでいる。背が高いだとかハンサムだとか、筋肉が締まっているとか、お金持ちであるとか、そのようなマスコミに毒された価値観やモラルに惑わされることなく、外見的なことや財政的なことの影響されることなく、正しい判断基準で恋人を選ぶべきではないのか。その方が良いと思うし、当然、そうすべきだと私は考える。

 だから、誰か僕の恋人になってください。うおおーっ、血の叫びだ。えーと、できたら年齢は18歳から24歳くらいで、美人もいいけど、どっちかというとカワイイのがいいな。そいでもって、ちょっとグラマーでお金も持ってて、えーと、そいから…。んふ、んふ、もう23歳のお年頃。彼女がいてもおかしくない風貌。ねえ、そこの可愛い彼女~僕とお付き合いしません?えっ、煩悩のかたまり?気持ち悪いって?またまた、ご冗談を…。

【注意喚起】年頃の娘さん及びその保護者の皆様へ

 この手の男性は、正常ではない場合が多く変質者である可能性も高いので、できるだけ近づかない、関わらないようにしましょう。また、間違って気に入ったりしないよう気をつけましょう。(日本変質者撲滅連盟)

………確かに、あまり成長しとらんなァ。

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