サイレンが鳴ったのは午前4時半過ぎでした…

 そんなこんなでチラリと時計を見ると、9時半の電車に乗り遅れているじゃありませんか。「まあいいか、11時半までに戻るには10時半の電車に乗ればいい…」さて、草牛君の話は続きます。梅ちゃんも楽しそうです。私も酔いが回り、辛辣なことを言い始めました。そうです、ハイな状態になっているのです。「まだ大丈夫?」「10時半?よかよか…最終電車で帰りゃあよかと。もう遅れついでタイ」人格低下です。結局、最終電車にも乗り遅れ、気がつけば午前1時を回っています。模擬火災訓練が始まるまであと3時間。千鳥足で「遺憾、遺憾」と言いながら3次会まで行き、タクシーで公民館に戻りました。

 午前2時。前日の22時30分に集合命令を出した本人はベロベロの状態で公民館に到着。「いっ、いえい!!なはっ、遅れて…うぷ…すまん」「班長、遅かったねぇ」「いや…うぷ…ゴメン!!」「班長…えらく酔ってますねぇ」「うふっ…いろいろあってねえ…うぷ…ビールくれぇ」「班長、もう飲まん方がよかです!!カップラーメンでも食べて、少しでも酔いば覚ました方が…」「うぷ…すまん」ラーメンが出来上がるのを待っていた私は、いつの間にか眠り込み「班長、伸びますよ」の声に気がつくと、体調が変わっています。ラーメンの匂いを嗅いだだけで戻しそうになっていました。「うぷ…い、いい、ラーメンはいらん、俺、しばらく寝る」何とワガママな班長なのでしょう…班員の皆さん…ごめんなさい。

 サイレンが鳴ったのは午前4時半過ぎでした。なかなか目覚めない不良班長を引きずりながら模擬火災現場に…。「班長ぉ…着きましたよ。何か指示を出してください」「うぷ…寒いよぉ、寒いよぉ」「じゃあ車の中にいてください。僕等だけで行きますから…」「うぷ…頭が割れそうに痛いよぉ」「と、とりあえず分団長には顔を出しといてください。いいですね」「うう…、うう…」分団長のところに震えながら行く私…「波津班は、5名全員参加です。ううう…」「どうした、寒そうじゃないか?」飲み過ぎとも言えず「え…ええ、少し風邪をひきまして」「そうか、ご苦労!」東の空が明るくなり、訓練は終了しました。

 さて、その翌日から金沢です。原稿が出来上がってないにもかかわらず、模擬火災訓練の日は仕事を休み、不安を抱えながら金沢に出かけました。金沢は労働組合関係の大会で、秋田県美若町の木鈴さんが委員長と一緒に参加していました。「おお、泰平さん!!」木鈴さんに声をかけていただきました「今度、北緯45度サミットをやるんですが、参加しませんか?」とまでお誘いを受けましたが、その日はどうしても行けません。(だいたい、飲み過ぎてスケジュールをグチャグチャにしてしまう自分がすべて悪い)後日、シャブ中野さんのお便りで参加報告があっていましたが、できれば参加したかったサミットでした。

 金沢を早々に切り上げ、帰ってからは原稿づくりに集中。何とか12月号の発行に間に合いました。しかし、安心する間もなく1月号の編集です。しかも、野生猿が人を襲うという事件が発生し、山間部を中心に警戒状態。また、職場旅行や忘年会、何より一番大切な「でーと」と、仕事が休める状況ではありません。今回はボリュームダウンの裏広報となり、通常の半分の4ページ。まあ、1月号で頑張りますのでよろしく。1月号は増ページ出来るかなぁ~。ネタはあるんですが、なかなか忙しいもんで…「でーと」とかいろいろあってねぇ……はっはっはっはっ

春いっぱいの泰平でした…お便りください  泰平 楽(1993年11月29日)

(日本広報協会の澤前様へ に続く)

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