金玉を握られ、おとなしくなる男たち

 閑話休題、2月はスキーに出かける(大島ツアーに行けない理由:その2)し、その上、まるで校了したのを見計らうかのように地自労岡福県本部から電話があった「2月に教宣学校するから講師においで」(大島ツアーに行けない理由:その3)とのこと、2月も結構忙しい。さて県本部からの電話、要件はそれだけではなく「運動方針ダイジェスト版をつくるからイラスト描いて」という呼び出し。代休をとって、県本部に行ってきた。県本部に行くと青年部長(和三町広報担当)がいた。なぜか労組役員には、広報担当者が多い。あの賀古町の野中さんも、町職労の執行委員をしているのだ。

 書記にライオンズホテルの個室に連れて行かれ…気がつけば、2人の書記と私の3人で缶詰状態。ホテルに缶詰めにされて原稿書きなんて、作家のようでカッコよさげに見える。しかし灰皿にこんもりと盛り上がった煙草の吸い殻と煙ただよう室内。カップの淵にべっとりとこびりついたコーヒーは不健康そのものである。「ごえっ、ごえっ」書記の1人はカゼをひいている。「大丈夫ですか?」「ごえっ、ごえっ、今年のカゼは遺憾。お腹がグルグルする。ごえっ、ごえっ」感染すなよ。わざわざ呼び出されて、代休を使ってお手伝いに来て、カゼを感染されちゃたまったもんじゃない。

 カゼといえば…彼女もひいた「コンコン、喉が痛いの」可哀相である。できることなら、同じ苦しみを味わいたい。(ウソだよ)しかしまあ、たくさんの年賀状をいただきました。埼黒町の八十嵐さんをはじめ、美加町の中今さん、東愛町の土是さん…中でも一番うれしかったのはおこぜ町の稔ちゃん。広報担当を離れ農業委員会に異動したそうで、久々のお便り…うれしゅうございました(早く彼女を見つけるんだよぉ~。いいもんだよ~、応援しているよぉ~)。んで、一番気にかかったのは、代八市の山末。5月に結婚するとかで、年賀状に婚約者の写真を印刷してるんだもん。

 鹿山市の口瀬情報によると「山末氏は、結婚がうれし過ぎてプッツンと切れてしまい。手がつけられないほどノロ気まくり、聞いていて気分が悪くなるほどひどい」とのこと。しかし、イヤですねェ…あんまりノロ気ていると、まるで結婚前から彼女に金玉を握られているようで、みっともないものです。ちなみに、1月末に結婚が決まった同僚の兵地君。横にいて気分が悪くなるほど激しくノロ気ていましたが、式が近づくにつれて次第に大人しくなっていきました。そればかりか今後の人生について不安を語り始めるようになり、彼女に金玉を握られ、身動きできなくなったものと推察されます。

 その点、私のノロ気など可愛いもんである。もちろん、今のところ「春が来た」ことは職場では秘密にしているので、ノロ気ようにもノロ気られない。だだまあ、この秘密を知る友人や係長の前では結果としてノロ気てしまうことがあるらしく「聞いとられん」とか「ああウザい」とか「ちくしょう」と言われることが、しばしばある。どうやら意識せず、確実に金玉を握られかけているようである…くわばら、くわばら、桑原一夫は吉本新喜劇。

 1月の末に役所の友人で同僚の兵地が結婚する。裏広報でも書いたように、この兵地、代八市の山末氏と同様にプッツンしている。新婚旅行はニュージーランドに行くとかで、9泊10日のロングバケーション。ふん!成田離婚にならないよう祈るばかりである。さて、兵地の話によると、彼は婚約者の両親から「聖人君子」のように思われているそうで、自慢気に話す。しかし私は知っている。彼は「性人君子」である。確かに中洲の風俗店にはあまり出没しないし、地元でのそういう遊びは地味で目立たない。しかし、は知っている、彼の拠点は熊本なのである。休日は、そういう目的で高速で熊本に行っていた。

 「いやァ、熊本は安くてサービスもよく(Hな内容なので中略)…をいきなりだったんで驚いたよ。ああ…でも気持ちよかったなァ…」などと言っていた。はっきり言ってアブノーマルな「どすけべ」である。高校時代はテニス部で、見てくれは爽やかなスポーツマン。しかし一皮めくれば、アブノーマルな「どすけべ」なのである。その点、私なんぞはノーマルな「どすけべ」でしかない。そう、賀遠の草牛君の半分くらいである。(実はこの裏広報、彼女も読むため、当たり障りのない書き方しかできない。本当は草牛君の2.5倍くらいの「どすけべ」かもしれない)イエイ、「どすけべ」万歳…(何のこっちゃ)

(平成6年2月号(四)に続く)

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