口下手の講師は、ナチュラルハイなのぢゃ

 

 しかし、まあ何ですねェ。いろんな人たちからいろんな手紙や電話をいただいた2月前半、2月号の裏広報を書き上げた日の翌日のこと…代八市から電話があった。電話の主は5月に結婚が決まり、ノロケ話MAX状態でプッツンしている山末氏である。「泰平ちゃん、代八市に遊びにおいで」というお誘いの後に「裏広報のネタにしてくれてア・リ・ガ・ト・ウ」と言葉を続ける彼…ナチュラル・ハイ状態の彼でも裏広報のネタにされるのは快くないらしい。(ちなみに、県の古市氏も「いつか自分も裏広報のネタにされるのではないか」と心配しているそうである。大丈夫だよ…たぶん…)

 さて「山末氏、わざわざ代八市まで私を呼びつけ、ノロケ話をする訳でもなかろう」と考える泰平。「遊びにおいでよ」の軽ーい言い方に一抹の不安がよぎる。続けて山末氏は「あのさぁ、今度、代八市周辺の市町村で研修会をやるんだけど、講師で来てよ」ほーら案の定、こういう時の不安はよく当たる。「うっ、ダメ、下手、俺、話、好き、酒、してる、でも、ダイエット」急に口ごもる泰平。自慢じゃないが、この私、口下手。そう、人前で話すのが苦手なのである。経験を積めば上手になりそうなものだが、過去、数えきれないくらい人前で話す機会があったにもかかわらず、ちっとも上達しないのである。

 ナチュラル・ハイ状態の山末氏(思えばコイツ、彼女ができる前からナチュラル・ハイの傾向があった。今の彼は(ナチュラル・ハイ)2乗状態でかなり危ない状態なのだ)のプッシュは強い。「いいぢゃない、おいでよ3月4日、待ってるからさ。別に難しい話をするワケでもないんだし…」彼の強いお誘いに「泰平を講師に引っ張り出しても、眠たいだけで何の役にも立てんぞ」と言い張る私。しかし山末は、さらに強くプッシュしてきた「いーじゃん(おい、お前は浜っ子か?肥後もっこすじゃないのか?)研修は君を呼ぶための口実で、一緒に飲んで騒ごうぜ!よかったらウチに泊っていけよ」

 結局…OKしてしまいました。(口瀬ちゃん、ヒマだったら遊びにおいでよ。運がよければノロケ話のステレオ放送(R-泰平、L-山末)生ライブが聴けるかも知れないよ。しかし…やだなぁ…まあ、酒を飲むのはいいんですよ…酒を飲むのは…。最近は、酒を飲んでも馬鹿なことはしなくなったし…(そーなんですよ、彼女に「お願いだから酒の席で馬鹿なことをするのはヤメテ」と、釘を刺されているんですよ…はっはっは、人のことは言えませんねぇ…しっかりとキンタマを握られてしまっているじゃありませんか。あのぉ、お願いですから酒の席で馬鹿なことをしても、写真なんかを送り付けないよーに…。

 ちなみに、泰平のお相手は同業者(広報担当者)ではないかとまことしやかな噂も流れているようですが…ハズレですよ。自慢にはならんが、﨑黒町の八十嵐さんほどの器用さは持ち合わせていない。ふふ…知りたい?ん?どう?ん?志浦クン?ん西中どん?ん?教えてあげないよ…ケケケ…。(ああ、遺憾、ハイになってきた)

 閑話休題、講師と言えば、2月16・17日に岡福県本部(地自労)の広報セミナーに講師として参加してきました。まあ、労組からはイラストとマンガの技術だけ買われていることもあり、イラスト・レタリングコース(分科会)の講師。しかしこのコース、興味がない…つまり、本人が描きたいと思わなければ何の役にも立たない。「イラスト描くの初めてなんです」「俺もたい…何ばすりゃあよかと?」という受講生の前で、私はほとんど、石。はははは、救いと言えば広報担当者が受講者にいなかったこと。間福町の広報担当者が参加していましたが別の分科会を受講していました。

 さて、間福町と言えば、あの田黒さんが有名。私、ご本人とお会いしたことがないんですが…いわば広報界の神様的な存在。「いいですねぇ…有名な先輩がいて…」「えっ?田黒ですか?ただのドスケベオヤジですよ」う~ん、近くにいると、そんなもんなんでしょう。

 この研修のおよそ3週間前、県本部の書記と飲んでいると、賀古の野中さんの話が出た。「昨年の県本部定期大会に、賀古町から野中という人が参加していたなぁ…」「ええっ、野中さんが…」「うん、執行委員をしてる…」「そうそう、あの野中さんですよ」ちなみに野中さんは“アブノーマル(危ない)野中”などと呼ばれている。「へーっ、野中って人、そんなに広報界では有名なの?」「有名なんてもんじゃないですよ…僕にとっちゃ神様ですよ」「そうかい?そんなふーには見えなかったけどねぇ」人のすごさは、見かけじゃないんだ…。しかし、見かけ、見かけから得る第1印象というものは怖い。

 先日、先輩と飲んでいると(いつも酒を飲んでいるようだなぁ)「泰平君は、見かけはボーッとして馬鹿のようだけど、広報で全国入賞するくらいだから…きっとスゴイやつなんだろうね…」と言われた。しかし、馬鹿は失礼ですよねェ…馬鹿は…。この「馬鹿」と言う言葉、ケースバイケースで使い方を変えていただきたいものだ。時と場合によっては「馬鹿」も誉め言葉になります。しかし、ここに出てくる“ボーっとした馬鹿”には悪意しか感じられません。同じ「馬鹿」でも、彼女からツンツンとつつかれながら言われる「うふっ、馬鹿」は、良い馬鹿。うれしい馬鹿ですねェ。(遺憾、またハイになっている)

(平成6年3月号(参)に続く)

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