消防団の班長会旅行は、今年も荒れた

 

 さて、思い出したのが2月14日。えっ?バレンタインデーで、またノロケるの?って。2月14・15日は消防団の班長旅行に行ったんですよ…津唐まで。先月号でも書いたように予算は一人5万円。伊勢エビに鯛がついた豪華食事で一泊二日1人13,000円の格安ツアー…残りは自由に使える。宿までの道中…幹事がポロッと漏らした「若いコンパニオンがズラリ」に班長たちの期待はピークを迎え、宴会が開始。目の前には山海の馳走がズラリ。生きたトコブシにカボスを絞り、口の中に広がる磯の香…ポチプチとした伊勢エビの刺身。生きててよかった…後は、コンパニオン(バンケット)の登場を待つばかり…だった。

 しかし、来ない。30分を過ぎてもやって来ない。「俺の目的は料理じゃねえ」「お、お、女ぁ~」荒れ始める人、数名。そこに、やっとコンパニオンが…4人来た。障子が開き「遅くなってごめんなさい」全員が注目。1人目…どう見ても50歳代の女性。お目付け役として1人くらいは年長者はいたるする…目を皿のようにして次を待つ班長たち。2人目、この人も50歳代…3人目、4人目…。急に座が静かになった。隣の班長がつぶやく「老人ホームか…」いや、悪意はないんです。道中のバスの中で「20歳」や「ピチピチ」という単語がポンポン飛び出していたため、班長たちの期待が大きすぎたのです。

 「コンパニオンのオバ…お姉さんも来ました。パーッと行きましょう」取り繕う幹事。黙々と食事をする人、風呂に入ると席を立つ人。中には年齢を気にしない強者(班長会KOコンビ:小村・鬼尾)もいる。「ねーちゃん」と言って抱きついている。年齢差別をしない立派な性格なのだが…。私も…風呂に入ってくると席を立ってしまった。風呂から戻ると、さらにひどくなっていた。KOコンビがおばちゃんの背中に手を入れたり…(昨年の裏広報7月号参照)トイレに立ったおばちゃんを追いかけて階段から豪快に落ちたり、おばちゃんを小脇に抱えて他の会場に乱入したり、大騒ぎ…地獄絵図になっていた。

 KOコンビ以外にも「少しでも若いほうが…」とばかりに、まだ40歳代と見られる仲居さんにちょっかいを出そうとし、ひっぱ叩かれている先輩…。結構、容赦なく叩かれている。「よーし、今から武雄温泉までタクシーを飛ばして、若いネーちゃんと遊ぶんだ」と叫びまくる先輩…。「今から行くと遅くなるので武雄はダメだ。筑肥線で中洲に行った方が遅くまで遊べるぞ…高いけど」と冷静にアドバイスをする先輩。班長会会長と幹事以外、手がつけられなくなったKOコンビを止める人もなく、会場は阿鼻叫喚…。もちろん、帰り際に「もう来ないでください」と言われていたようである。

 消防団といえば、職場の先輩の猪出さんの時代はもっとひどい先輩がいたそうである。ずいぶん昔の話だそうだが、班長がご馳走をしてくれることになり班員みんなで中洲に…店に入ると班長が「いつも迷惑かけてすまんなぁ…。今日はご馳走するけん何でも好きなものを食ってくれ…金に糸目はつけんが、腹八分目くらいで…」太っ腹だ…「遠慮なんかするなよ」のダメ押しに、ステーキを食べたそうだ。「どうや、満足や?」「こんな高級な食事、ありがとうございます」「よかったねえー、食事の後は運動だ」「はっ?」「今から走るぞ」…「食い逃げだー」の声を背に受け、全力疾走したそうである。

 消防団には、そこここでいろんな伝説があるようだが、住民の生命、財産、身体を守るため、団員たちは日々、精進しているのである(全然、ホローになっとらんなあ)。

 2月は18・19・20日とスキーに出かけたり(県の広報大会が終わったその足で、大山まで行ったのだ)何かと忙しい月でした。ちなみに私…スキーは初体験でいろいろとてんやわんやがありました。おもしろい話もありますが、紙面の都合上、そのうち気が向いたら書きます。何か、楽しい話題がありましたらお便りをお待ちしています、それと……もしかしたら広報交換の郵送を3か月に一度にさせていただくかもしれません…。どこの市町村も同じだと思いますが…厳しいんですよ…予算が…。

ハイ、ハイ、ハイ、ナチュラル・ハイ    泰平 楽(1994年2月23日)

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