いやいや、焼酎も奥が深いのぉ~

 

 梅の花もポツリポツリと咲き始め、永遠の二枚目、草刈正雄が”博多蔵出し生ビール“のコマーシャルをする春が、春が、ううっ…春だやなあ…。ううっ…、季節も春、私生活も春…、ううっ、春、春、ホーホケキョ!!(ナチュラル・ハイです)

 さて“博多蔵出し生ビール”。そうです、福岡地区限定の新発売の麦酒です。昨年あたりから、東京の”江戸前”や北陸地方の”北陸づくり”など、地域限定ビールが流行っています。この福岡地区限定の麦酒、私の口には合わないがCMは面白い。「飲んでみりゃーわかろーがぁ」「これが博多んビールたい」のセリフ。さすがは役者。草刈正雄は北九州出身ということもあり、博多ん者を見事に演じている。確かに、あの声を裏返しにしながらの発生は、福岡市とその周辺でよく耳にするしゃべり方。(福岡地区以外の人は分からないでしょうが…ごめん)。しかし、ビールはいい。夏もいいけど冬でもうまい。

 ぐつぐつと煮立った土鍋を、皆でつつきながら喉に流し込む麦酒は…いい。熱々になった口の中をキンキンに冷えた麦酒で冷却…ああっ、ゴクリ。しかし、今はダイエット中。禁麦酒、禁吟醸酒…(ううっ、とにかく彼女との約束で5㎏の減量をすることになってしまったのぢゃ)そこで、飲まなきゃいいのに「低カロリーの焼酎があるじゃないか」と思ってしまうのが、酒飲みの業。(私ってアルコール依存症?)。もちろん、焼酎といえども美味しく飲みたい、美味しさを追求したい。そのためには…研究とこだわりが必要。飲み方はもちろん、酒の肴や焼酎そのものにもこだわりたい。

 で…、やはり焼酎ならイモ。イモ臭い焼酎には、豚。魚ならサンマやサバなど青魚の塩焼きが合う。知り合いの酒屋で”薩摩茶屋”(新酒・3年・5年・7年古酒の4種類)をブレンドしてもらい、お湯で割って飲る。お湯割りの方法だってこだわる。5:5で割る(焼酎のアルコールは43°)。まずコップに熱いお湯をいっぱいに注いでコップを温める。お湯を捨てて熱々のお湯を半分注ぐ(レンジで加熱してもいい)それに焼酎を一気になみなみと注ぐ。注ぎ足すとせっかくの焼酎が不味くなる。30秒ほど待って…いただきます。最初は熱い焼酎も冷めがけには、甘く、まろやかになる。うーん、焼酎も奥が深い。

 焼酎と言えば、沖縄なら米焼酎の泡盛。まんだら市職労は、沖縄の茶谷町職労と姉妹組合を結んでいる。毎年、交互に交流を行っている。そんなこんなで交流時には泡盛の古酒(甕入り)をいただく。泡盛は、炎を近づけるとポッと火がつくくらいアルコール度数の高い焼酎ですが…地元茶谷町に酒蔵がある「茶谷長老」というこの泡盛は、無茶苦茶旨い。沖縄でも名のある銘柄で、しかも古酒で甕入り…少し枯れた味がする特別に旨いやつだけに、お湯割りにするのがもったいない。といって、ストレートで飲むとぐでんぐでんになってしまう。ううっ、広報担当の那覇与さん…げんきですか~?

 しかし、泡盛の古酒をはじめ、美味しい焼酎というのはなかなか手に入りにくい。特にイモ焼酎の原料のサツマイモが昨年の台風被害で、今年はさらに手に入りにくくなった。ちょっと前まで、イモ焼酎の人気銘柄だった「伊佐美」…今も根強い人気があるが高い。個人的には「黒伊佐錦」とそう変わらない気がする。今の一番人気は「森伊蔵」…社長がズバリ森伊蔵さん。蔵出しの日には、この焼酎を求めて酒蔵に行列ができるそうである。しかし、人気が出ると生産量が増え、味が落ちるのが世の常。人気があっても背伸びせず、頑固に出荷本数を抑える蔵だといいが、それを経営者に求めるのも酷かもしれませんねえ。

 兎にも角にも、昨年の自然災害で日本酒も焼酎もいいものは手に入らない。なにせ原料がない。もちろん酒屋やディスカウントストアには、日本酒も焼酎も所狭しと並んでいる。いったい原料は何だろう?噂では、外国産の乾燥サツマイモだとか、米粉で造った融米づくりという製法の純米酒だとか?さて、昨年の冷害は釈迦地区にもかなりの影響がありました。釈迦地区の山田錦(酒米)は全国でもトップクラスの品質らしく、私の大好きな「三井の寿」や「神亀」にも使われています。この酒米、例年の半分くらいの収量しかなかったそうですから、いい酒も半分くらいしか出回らないと考えていいと思います。

 今回参加できなかった広報セミナー・大島ツアーには「三井の寿」の新酒を差し入れに送ろうと頑張りましたが、なかなか入荷せず手に入らなかったので、昨年のものを送りました。大島町まで宅急便で4日間もかかるそうで、もしかしたら間に合わないのではないかと心配しています。間に合わなかったらごめんなさい。新酒は、明日あたりに入荷する予定だそうで…ダイエット中ですが1杯だけ飲みます…彼女さん…ごめんね。

(平成6年3月号(弐)に続く)

Follow me!