毎月の広報紙も交換してくださいよ!

特選号で使用したイラスト

 私「広報まんだら」をつくってる泰平楽(たいへいちゃんと呼ばれている)という者です。いつものように広報の原稿をつくっていると、森青県のとある町から広報紙が送られてきていました。

 森青…、そう、昨年、森青県に初雪が降った日、私は激しく揺れまくる飛行機(死ぬかと思ったのぢゃ)で、森青空港に降り立ちました。東北。そう、九州の者にとっては、なんとなく魅力的な、エキゾチックな響きのある地域。私、東北地方に行くのは初めてだったので、車の上に薄っすらと積もった雪を見て感動しておりました。

 頭の中では石川さゆりの歌が流れています。「おおっ、こ、ここが津軽か…」とはいっても着いたのは夜だったので何も見えなかったのですが…。日頃から酒に意地汚い私は、早々に森青駅で地酒とホタテの干物を買い込み、飲んでいました。

 さて、広報紙に目をやると「だつる」と書いてあるじゃあ~りませんか。どっかで聞いたことがある、いや、まさか…。月刊「広報」のバックナンバーをめくってみると…うわあっ、全国レベルの広報紙じゃないですか。びっくらコイた。そのうえ、全28頁のうち18頁も特集が組んであるのを見て、腰を抜かしてしまいました。

 ちなみに、全国レベルの広報紙をつくっている自治体と広報交換するのは非常に難しく、手岩県の巾矢町さんとは、本熊県での広報大会で名刺交換したのをいいことに、一方的にウチの広報を送り付け、頼んで頼んで、頼み倒し、拝んで拝んで、拝み倒し、やっとこさ先月から、広報交換をさせていただいています。

ウチの県の賀古町さんですら、全国津々浦々の市町村との広報交換で大変なのでしょう。毎月送っていただけるようになったのは一昨年から(それ以前は、思い出したように送ってもらっておりました)。そんなワケで、見たい、聞きたい、話したいとは思いつつ、全国レベルの自治体と広報交換することはできなかったのです。

ところでウチの広報紙は、単に担当者(泰平ちゃん、32歳、独身、ばか)の漫画が上手という理由だけで、内容はフフンと鼻で笑う程度のもの。今回、岡福県の広報コンクールで特選に選ばれたのも「まぐれ」「番狂わせ」「市制施行へのご祝儀」みたいなものです。ちなみに県の総評は、別紙のとおり。厳しいが、当たっているだけにキツイ。

 曼荼羅町が県で特選になったのは、10年ぶり2回目。全国での入賞実績はナシ。憧れはあるんですけどね。ふっふっふ……ううっ。

 さて曼荼羅町がどんな町かというと、岡福市の向こう側。全国で有名な歓楽街・中洲まで電車で35分という、遊び人にはもってこいの場所でありながら、基幹産業は農業。多博の食糧基地であるため、野菜なんぞつくりゃあ売れるもんだから、他の自治体のような農業への悲壮感は薄い。とはいえ後継者不足による離農者は多く、問題になっています。

 歴史は古く「魏志」倭人伝(知ってる?)に登場する、魏(中国)の使者が「邪馬台国」に行くまでに通過したクニの一つです。そのため町内には遺跡・文化財が多く、日本一大きな銅鏡(内行花紋八葉鏡)など、古代史ファンならよだれが出そうな埋蔵文化財がどんどん出てきます。(昨年つくった町誌も送ります)最近は人口が急増し、今回の国勢調査で人口が5万人を超えてしまい、今年10月に市になる予定です。

さて、広報担当の私がどんな奴かと言いますと、今年で担当4年目(3年と1か月)。32歳で独身(津軽美人を紹介してくれぇ)。県の広報担当者の間では「泰平ちゃん」と呼ばれ(32歳で独身)、酒を飲むとアホになり(飲まなくてもアホだという奴もいる)、ひどい場合は裸にもなる(32歳で独身)。

 漫画がうまいため、革安手町の広報担当:石立君は面識がないうちから写真を送り付け「名刺を作るから僕の似顔絵を描いて」と依頼(今は友達だよん)。治自労(労組だよん)県本部の共同デスク(マンガ集団)の技術部長で(マンガ集団のメンバーは、みんな何かしらの役職がついているのぢゃ)時々、県本部に呼び出されイラストを描いています。

 職場でも「泰平ちゃん」と呼ばれ、熱心に原稿づくりをしていると、後ろから後輩に首を絞められることがある……というくらい、人気者かつ人格者でありながら、モテない。「101回目のプロポーズ」をビデオで観て、目に涙したのは記憶に新しい。…と、勝手なことを書きまくりましたが、受賞した広報紙だけとは言わず、よろしければ広報紙の交換をしていただきたく思っとります。ネッ!ネッ!よかでしょ!!

追伸です……

 森青に「つがるおとめ」という銘柄の清酒はありませんか?森青に行ったときに飲んで、すごくうまかったので、どこの酒蔵でつくられているか知りたいんです。もし、ご存じでしたら教えてください。

(平成4年5月号(コンクール総評)に続く)

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