宛名に「まんだら町のハゲ」なんて書くな!

夏のビールは喉ごしが命

 さて、梅雨も明け、暑い暑い8月まであと少し。本日、写真割付が終わり、あとは青校を残すのみ。ふっふっふ…いつも思うんぢゃが、この時の解放感ってたまらなくうれしいものです。んふっんふっ(32歳独身)。しかーし、夏の暑い日に写真焼付の作業で暗室に入るほどヤなコトはありません。暗室の閉鎖された空間は酢酸臭く、換気は悪い。湿度は高く冷房は(効か)ない。不健康な汗がダラダラと流れ、2時間も入れば汗だくで吐き気が襲います。うえっ。こーゆーときは毘沙門町の海水欲情…海水浴場でのはいれぐ娘のウォッチングが一瞬の涼を約束してくれます(32歳独身)。

 やっぱり夏は、はいれぐ娘に限る(しつこいが32歳、花の独身)。まあ、はいれぐ娘はいいとして、夏は暑さを吹っ飛ばしてくれるビール。サッポロ黒ラベルはいい。「大人になったら黒ラベル」とCMにあるが黒ラベルは裏切らない。アサヒスーパードライもいい。0℃近くまでキンキンに冷えたものを飲む。汗をかいて喉が渇いていれば、ほとんど炭酸飲料。ううっ、夏の暑いときにエビスだのモルツだのを有難がって飲むのは野暮ってもの。きちんと造ったビールなだけに吟醸香が臭い。あれはご馳走を食べながら飲むビールだ。おっとっと、キリンは糸島の大麦を使っているから、一年中おいしいよ。

 先日、おいしいお酒を飲む会(和醸良酒探究会)に参加しました。今回のテーマは純米酒。やっぱり「三井の寿(福岡)」や「勝山(宮城)」は旨い。特に吟醸は格別です。今回、参加者の注目は、近畿地方のパリ・モンドセクション金賞受賞の酒。入手困難で、主催の酒屋の大将が蔵元に頼み込んで6月出荷分のうち3本を分けてもらいました。参加者には地元「富貴の誉」の蔵元(今年、関西銘酒会に入会。限定酒”しずくしぼり:4,200円”はメチャ旨~ただし、保存するとダメになる)の若大将も来ており「これを味見するのが今日の一番に楽しみ」とまで言い切った。

 杯に注ぎ分け、おそるおそる口の中へ…うっ、何じゃこりゃあ。口の中いっぱいに広がるヒネ香。マズイ。受賞時はいい酒だったのだろうが、造りが悪い上に火入れに失敗している。(舌の肥えた者の意見)「う~ん、有名になって出荷本数が激増すると、売り物の品質管理ができなくなる酒蔵ってあるね」「でも、こりゃあひど過ぎ」参加者は口々に無念とそしりの言葉。品質管理ができている酒蔵でも、激増した出荷本数に対応するために蔵買い(委託醸造)した酒を炭素ろ過やヤコマン(付け香)などの技法で人工的な加工を加え、品質の均一化を図るところも多いようだ。

 個人的に、今おいしいと感じるのは福岡の酒。特に『◎』は三井郡洗太刀町の三井の寿(吟醸)。次いで嘉穂郡穂嘉町の瑞穂菊(純米大吟醸)。三井郡野北町の庭の鶯もいいが、今年はあまりよくないようだ。(こーゆーふーにこだわると、婚期を逃すのである。けっ)

 最近、多くの自治体と広報交換をさせていただくようになりました。たくさんの丁寧なお便りありがとうございます。しかし中には、広報を入れた封筒の宛名に「まんだら町のハゲ」と書いてくるふとどき者(あんただよ…あんた、磨播町だよ)もおり、小さな胸が張り裂けてしまいました。(いつか仕返ししてやる…オレ32歳の独身男、ライブニューがお似合いだ)ちなみに、岩手県の広報大会(表彰式)は、私が出席することになりました。いろんな人とお話ができると考えると顔が笑ってしまいます。(磨播町も来るのかな?)冷蔵庫に眠る「富貴の誉(しずく)」ともう1本、持って行きます。飲んで騒ぎましょう。(32歳独身男が乱れまくるまで、あと1か月)

(平成4年8月号(弐)に続く)

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