旨い酒を手に入れるにはテストが必要

 さて、もうすぐゴールデンウィーク。取材で休みの大半が潰れてしまう広報マンも多いと思います。しかし、なぜかこの期間中の取材が5月1日の1件のみ…ふっふっふ。久々にやって来た黄金週間です。とはいえ、奥さんのトコは、結婚前の最後の家族旅行に出かけるということで、デートは無し。私も、親孝行の一つでもしとかなきゃと思っています。

 連休中(5月2日~4日)は、毘沙門町では工房巡りや朝市がある「毘沙門の5月」が開催。毘沙門町には家具や陶芸、染物、皮細工などの工房が数多くあり、これら巡ります。コースには胡蝶蘭のハウス見学や漁港近くのお店で鮮魚(アワビ御膳やサザエ御膳など)も食べることができ、楽しみながら1日を過ごすせます。また、5月1日は曼荼羅市内に牧場直営の黒毛和牛直売所「一番田舎」がオープン。もちろん、地鶏や黒豚などの地元の美味しいお肉、有機農法の新鮮お野菜も販売。オープニングイベントでは、特性和牛コロッケ(具の半分は和牛だそうです)のプレゼントもあり、こちらも賑わいそうです。

 恒例の人気イベントに直売所のオープンと、人出は多くなりそうですが、もし、連休中の予定がないようでしたら、ちょっと足を延ばしてみませんか?とは言っても…岡福市周辺から末蘆市周辺の人じゃないと来れないでしょうが…。さて、その直売所の竣工式、今取材を終えたばかり。JAや市農政課も関係しており、地産地消推進の取材対象。式典の後には、焼肉やしゃぶしゃぶ、牛刺しが振る舞われました。お偉いさんも多く、次の取材もあったため「食べて、記事にしてよ」のお誘いを振り切ってしまいました。後で聞いたところ、この牛刺し、滅多に食べられない絶品だったとか…ううっ、惜しいことをした。

 “おいしい”で思い出しましたが、またまた旨い酒を発見。佐賀県鹿島市の「香薫」。これは1升1,800円の本醸造でも旨い。いろんな人に飲んでもらったが、誰もが”旨い”と言う。佐賀県の酒にありがちな糖類を混ぜ込んだような甘ったるさがなく、甘い香りが飲み込むと同時にスッと消える。キレもいい。1本3,000円の限定酒、生々本醸造というものもあり、何とか手に入れたい。佐賀の玉浜町に地酒店がある。店内には、綾菊や立山など全国の地酒が並んでいるが、なかなか売ってくれない。必ず、久保田を勧められる。久保田も美味しい酒ではあるが、高い。高いお金を払ってまで飲みたい酒じゃあない。

 最近では、ダイエーでもビールの安売りをしている。酒の激安(ディスカウント)店は、岡福や末蘆市内にもある。確かに安い。先日は麦焼酎“いいここち”(“いいちこ”ではないところが泣かせるねぇ)が690円で売っていた。もちろんビールも安い。聞くところによると、大阪などの問屋から現金で一括購入するらしい。しかし、大量に仕入れるため、長距離トラックで運んだり(ビールは振動が大敵)直射日光が当たるところに積み上げられたりと、商品管理はあまりよろしくないようである。しかし、一般の酒屋でも店主がいい加減だと管理が悪かったるする場合もあるので、そう考えりゃあ、お得かもしれない。

 さて、管理のいい酒店と言えば、市内では私の清酒の師匠でもある菊谷屋。ここは神亀なども置いている。時として鑑評会出品クラスの三井の寿など、県内の酒も入る。しかし、1本買うまでが大変である。一番最初に買いに行ったとき「これがわからんと売れん」と言われ3つの皿に醤油が注がれた。美味しい順に並べろと言う。分らないなりに並べたら正解で、それがこの師匠とのお付き合いの始まり。ちなみに、スーパーの一般的な醤油、本醸造の醤油、5年熟成の本醸造の醤油…だったらしい。自称”変人”の店主、話し好きで酒を買いに行くと1時間くらい話し込むこともざらである…商売になるんだろうか?

 最近は、酒の味見をさせられる。単なる味見ではなく感想を求められる。下手なことは言えない。少なくともどれが一番おいしいかを答えないと駄目である。当初は、本醸造と純米、吟醸の比較であったが、最近は、本物の吟醸とドレン(つけ香)仕立ての吟醸という難しいものになってきた。ヤコマン(発酵時の香りを酒に戻す)技法など、見破られるわけがない。微かにセメダイン臭が残るらしい。そのうち、同じ銘柄の吟醸の麹違いなどが出されるのではないかと気が気ではない…半年以上も寝かせたらもう分らん。最近は、焼酎にも凝り始め「どっちが森伊蔵?」オリジナルを知らんのに、分かる訳がない。

 先日その店主が妙なことを言い出した。「キリンラガーって飲み方しだいでは旨いねぇ」いつもは「サッポロハイラガーが旨い」と言っているくせに何故か?実は店の裏にケースに入ったままのキリンビールがあったそうで、直射日光の当たるところで丸2年。そのビールは忘れ去られ放置されていたとのこと。オリが溜まり濁ったビール。普通なら捨てる。しかし「飲んでみたい」というのがこの店主の変なところ。店主談「いやー、腐っているのを覚悟して飲みましたが…いや、おろろきました(「驚く」の方言)。喉ごしがよく、すっきりと旨くて…」私は飲みたいとは思いません。

 さて、次回の広報送付は6月末日。うふっ、新婚旅行から帰り…成田離婚…いやいや、新婚さんいらっしゃいに出演応募できる身分、つまり亭主になっております。へっへっへ、広報「ことぶき」へのメッセージをお待ちしています。貴方から発送する広報紙に同封してください(本来なら80円切手を同封しなくちゃいけないんですが、結婚式前の金欠で…すみません)。ちなみに、メッセージが多すぎて掲載できない場合には別途、手刷りする予定です。石立君、志浦君、野梅さん、内藤君、林光君、澤米さん、橋高くん、中今さん、沼天さん、口瀬さんなどなど、広報交換している皆さんからのメッセージをお願いします。

あっ♪1か月はん♪あっ♪1か月はん♪  泰平 楽(1994年4月25日)

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