12月号の原稿はすべて入稿し、後は青焼校正のみ。

 ホッと息をなでおろしているところです。青焼校正が終わると、すぐに平成3年1月号の編集に取りかかります。ああっ、余裕が欲しい。広報マンって合わない商売だねーっ。ってなわけで、気が付けば、もう、師走。12月の北風が頬を赤く染める季節になりました。といっても今年は暖冬で、秋の気配があちこちに残っています。

 冬といえば、何といっても魅力的なのが「こたつ」です。こたつの上にカゴいっぱいのミカンがあって、2つ折りにした座布団を枕に、テレビを見ながら1日を無駄に過ごす。何となく贅沢。エアコンやセントラルヒーティングでは、このようなワビ・サビは感じられません。だいたい、エアコンの部屋というのは板張り(フローリング)で味気もそっけもない。テレビなんかも大型のモニターで、テーブルの上には季節感のない果物が乗っていて……、いやですねぇ。

 でもそこに、レオタード姿のおねえさんなんかがタオルで汗なんか拭きながらいたりすると、状況は変わります。上目遣いに甘えるような声で「ねェン。楽くん、鍋焼きうどんでも食べる?」なぁんて言われた日にゃ、あなた、たまりませんわな。人生のワビ・サビなんて何のその。ニューウェーブもいいですわい。しかし、日に日に寒くなるというのに、曼荼羅町内には変質者が出没しているとか……。変質者が出るのは一般的に春先ですよね。最近の変質者には、季節感がないのかな。

 寒いといえば、全然、脈絡のない話なんですが、私んちには黒ネコがいます。2年前、家の前に捨てられていたやつで、知らぬ間に住みついてしまいました。このネコが、よくネズミを捕ります。新聞記者に話したら「今どき、ネズミを捕るネコなんて珍しいね」「餌、やってないんじゃないの」「ネズミが沸いてんじゃねーの」などと言われました。

 このネコ、ネズミだけじゃなく、スズメやモグラ、イタチなど、いろんなものを捕まえてくるんです。捕まえてくるだけならいいんですが、褒めてもらいたいのか獲物を見せにくるんです。しかも、夜中の2時、3時にです。イタチなんか捕まえたときは、部屋中臭くてたまりません。いい迷惑です。

 さて、そのネコが先日、ネズミをくわえ、家族全員で食事中の食卓に入ってきました。汚いと大騒ぎ。外に追い出そうとしたところ、くわえたネズミをポロリと落としてしまいました。ネコは、ネズミをさんざんもてあそび一気には殺しません。ネズミは生きていました。チョロチョロと冷蔵庫の裏に逃げてしまいました。それ以来、ネコは家の中に入れてもらえなくなりました。

 「ネズミは…」って?後日、冷蔵庫の下から、ミイラ化して出てきました。気持ちワル。

 さて、今年もあと少し。嫁さんの話もないまま、年も暮れようとしています。来年3月には31歳か……。そうそう、3月といえば県主催の広報一泊研修が予定されているとか。うふふっ。楽しみです。寒くなります。体だけはたいせつに、広報紙づくりにガンバってください。

曼荼羅町 企画課 広報広聴係
係長:高祖 宇土  兵隊:泰平 楽

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