広報マンにとって、カメラはもう身体の一部

名球会の席で、王さんや金田さんたちの目の前で…

 今年も残すところ、あと数日。そう、お正月がやって来る。しかし、そう浮かれて馬鹿ばかりもいられない。お正月の前にクリスマスがあるのです。昨年も、一昨年も、その前の年も、クリスマスは中洲方面に飲みに行ったのです。この日は友達、友達の友達、そして友達の友達の友達があるマリ、飲んで騒ぎます。うら広報のネタの20%くらいは、ここで仕入れます。

 先日、友人の田藤氏(てっちん)から電話があった。「ぐふっ、泰平ちゃん、例のぱーてい12月22日…来んしゃいよ」「おう!」「で…先日のアレ、どげんなった?」「アレ?」「お見合いたい」「ああ、あれね…(口を濁す泰平)」ちなみに先月のうら広報に書いた見合い話です。“断られた”と書いてましたが…実際はとても気に入られていたのでした。ダメ…ここがダメなところ、結婚を焦っているのに煮え切らない。相手を選ぶ資格などないことを十分に知りながら「これでいいのか」と考え込んでしまい、お断りしていたのでした。こんな気持ちが優柔不断なヤツはお見合いなんかしちゃいかん。ああ、自己嫌悪。

 自己嫌悪に打ちひしがれながら「う、うん…今度話すよ」「ぐふっ、楽しみにしとるよ」てっちんは電話を切りました。それから5日後、肺炎で入院するとも知らず…。それは、今日の基原君の電話で知りました。「ぺくっ、泰平ちゃん?てっちんが肺炎で入院したぞ」「えっ、そりゃまた何だ、どうして?」「病気!」「あのねぇ、病気はわかっとる、どーして入院したんだ?」「肺炎!」「だから、肺炎は聞いた。何でまた、肺炎になったのか訊いとるだろうが…」「うう…病気」どうして私の友人にはこんな人が多いんだろう…。まあ、類は友を呼ぶというぐらいだから、私自身も50歩100歩なんですが…。

 先日、久しぶりに仕事を休んだ。日曜出勤の代休です。今年は、市制施行の大イベントがあり「このまま死ぬかもしれん」と案じるほどの激務でした。激務をこなし、久々に取る休日というのは、何をしていいのかわからず時間を持て余してしまうものです。休日、ホリデーである。そういえばその昔、ミッシェル・ポルナレフという歌手がホリデーという題名の曲を歌っていたけど、どうも、ミッシェル・ポルナレフという名前が耳につき、記憶にこびりついている。記憶にこびりついているものと言えば、円周率。π=3.1415926535897946264338327950…。どうでもいいことを憶えているものである。

 まあ、それはそれでいいのですが、今度の広報コンクールは7月号を送りました。そう、ゴミ関係の記事です。今年は市制施行の年だったので、どうしても市制に縛られ、ムチで打たれ、ロウソクたらたら(おおっMの世界)。んで、今年の前半のヤマとして持ってきたゴミ特集を選びました。町の時代の広報なので町村Ⅰ部で出品します。しかし、ゴミ特集と言えば上陽町の特集記事はすごかったですねぇ。さすがは、上陽町さんです。

 ところで市制施行以来、ここんとこちっともツイてない。名球会が来た時の取材では、歓迎会の席でカメラを落として壊し(ううっ!自前のカメラだい)、しかも周囲にいた市議会議員たちからは備品を壊したと誤解され、馬鹿者扱い。ううっ。しかし広報マンにとって取材現場でカメラを壊すというのは辛いもので、(この時は2台持っていたので支障はなかったのだが…)何と言いますか、眼球をえぐり取られたような、自分の体の一部を失ったような…そんな感覚があります。職業病に近いものがありますが、広報担当にとってカメラは、もう、身体の一部なのです。(一度経験したらわかると思うよ)

 ツイてないと言えば、11月には係長が入院。市制施行関連の行事でお尻に火がつく中、来年度予算作成まで1人でしなきゃならない。市制施行を挟み、3か月間は日曜日も休みなしの状態。12月には、健康特集「タバコは健康に悪い」に対し、たばこ小売組合が抗議。市長室でワイワイ状態。イヤイヤ、ツイてない。とどのつまりは職場の忘年会の酒の席で、酒癖の悪い先輩にからまれ、ボコボコにされ、顔を腫らしてしまうというありさま。ううっ…とことんツイていない。今年の前半、ツキまくっていたことの反動でしょうか?

(平成5年1月号(弐)に続く)

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